日曜日, 10月 01, 2006
タイムスリップ明治維新 鯨統一郎
タイムスリップ森鴎外の続編。
今度は、ヒロイン 麓うららが幕末に飛んで数年間過ごし、歴史を改変しようとする敵のたくらみを阻止し、正しい時間軸に戻そうとする。「邪馬台国を知っていますか」で宮田氏(登場人物)が提唱した説に沿って書かれている。
ただ、いただけないのは、実際に歴史上存在しない和歌を作って、歴史上の人物が書いたと作中で紹介している点(後書きで、説明はしているが・・・)。SFとしてだけでなく、歴史ミステリとしても読んでいるので、後書きで説明をしているとはいえ、やはりそれはダメだと思う。
ストーリーとしては面白い。
フランス革命前夜
フランス革命前夜のパリ市民の不満。様々な思惑、うわさ、扇動、無思慮、無策がからみあって、市民のエネルギーを革命へと導いていく。
如才ない色男、ジョフロア、単純で不器用なガスパールに焦点をあてて、バスチーユ牢獄を陥落までの流れを描き出す。
西洋史を題材にする歴史小説の旗手、藤本ひとみによるフランス革命前夜の物語。
ラベル: ヨーロッパ史