水曜日, 5月 03, 2006

 

東京裁判

東京裁判※低価格化

 朝日新聞のアンケートによると、東京裁判の内容を知らない人、東京裁判があったこと自体を知らない人が70%を占めているという(そのうち、裁判があったこと自体を知らない人の比率は17%、朝日新聞5月2日朝刊)。
 
 これは、戦後教育の誤りだと思う。思想的に右か左かは関係なく、東京裁判を知らなければ、戦後日本の政治・外交がわかるはずがない。良くも悪くも、東京裁判の歴史観が、戦後の出発点なのだから。

 日本の「大東亜共栄圏」構想に光(アジアの解放)と陰(植民地政策の推進)があるように、東京裁判にも光(一部の公正な裁判官と熱心な弁護人)と陰(勝者による一方的裁判)とがある。
 映画「東京裁判」は、政治的に偏ることなく、その光と陰を淡々と描き出す。事実の重みと迫力が、時間の長さを感じさせない(劇場公開のときは、中途で休憩時間があったが・・・)。
 日本国民として、一度は観るべき映画である。

ラベル:


Comments: コメントを投稿



<< Home

This page is powered by Blogger. Isn't yours?