水曜日, 5月 10, 2006

 

明治維新に埋もれていった志士の人生

草莽枯れ行く
 北方謙三の書く小説の主人公は、クールでいて内に情熱を秘めている。文体はスパッと切りつけるような文体。特徴は同じだけれど、皆、それぞれに個性がある。

 相良総三は、純粋に民のことを考え、自らの理想と信念のために命を捨てる覚悟で、幕末の動乱を駆け抜けた。但し、あまりに純粋すぎたために、政治の世界に裏切られ、歴史に埋もれていった。
 相良総三と赤報隊のことは、心に刻みつけておきたい。

 北方の歴史小説は、歴史的にはマイナーだが、魅力のある人物を教えてくれる。

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