火曜日, 5月 02, 2006

 

心とは何か? 私とは何か?

脳はなぜ「心」を作ったのか

 身も蓋もなく、一言で言ってしまえば、「人間の思考や行動というものは、所詮、外界からの刺激(入力)に対するフィードバックとしての出力にすぎず、心というものは、記憶を保持しやすくすることによってフィードバックを効率よくするための道具である」という仮説。

 私は説得力を感じる。但し、肉親を亡くした人に安らぎを与えるための宗教か、または、これに代わる何らかの思想は必要だろう。

 なお、この本に記述されている例だが、「私」とは何か?
 例えば、脳移植手術などで(映画「アイランド」)、古い肉体と新しい肉体を交換した場合には、「私」が新しくなったという実感は得られるかもしれない。しかし、脳に蓄えられたデータを完全にコピーして新しい肉体に入力した場合(コピーだから、「古い身体」には意識もそのまま残っている)、「私」は、新しい肉体を「私」としては認識せず、「他人」として認識すると思われる。この違いは何だろうか?

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