日曜日, 5月 14, 2006
プラハの春、ベルリンの秋に続く完結編?
佐川急便事件や北朝鮮の拉致事件、政官業の癒着と腐敗というところがからめていく展開。プラハの春、ベルリンの秋で社会主義体制における官僚の腐敗等を問題提起し、本作では日本の官僚の腐敗を問題にするということか?・・・と思いながら読んだけれども、その意味では期待はずれ。
オウムの事件などをからめつつ、国際謀略小説としては面白いが、プラハの春、ベルリンの秋のような、国際政治そのものを舞台にした恋愛小説というものではない。官僚批判にしても、そこいらのおじさんが酒を飲みながら批判しているのとあまり変わらない。
とにかく、国際謀略小説として読めば、まあ、面白いと思う。
・・・「カリナン」の方が好きかなあ・・・
ラベル: ヨーロッパ史