金曜日, 6月 09, 2006

 

学校教育をからかう   清水義範


永遠のジャック&ベティ
国語入試問題必勝法
 英語教科書に出てきた「ジャックとベティ」(人によって記憶している名前は違うが)が、大人になってから再会したが、折角の再会とともに、あのおかしな口調が蘇ってしまう・・・「これはソファですか。」「いいえ、これはソファではありません。椅子です。」(永遠のジャック&ベティ)
 国語入試問題はあくまでも「テスト」であって、国語の読解力とは関係がないという極論、そして「コツ」によって、どんどん正解を導いていく・・・鵜呑みには出来ないが、一面の真実あり(国語入試問題必勝法)。
 そして、上記2つの短編集と違って、「虚構市立不条理中学校」は長編。すべての学科の不条理を笑う。

 自分が子供のころを振り返っても、何人か魅力的な先生はいたけれども、先生の魅力とは関係なく、学校の授業は、勉強のおもしろさを教えてくれなかった。大学生になり、社会人になり、自分の興味に従って勉強しなおしたとき、「どうして、こんなに面白い物を、あんなにつまらなく教えたんだろう。」と思った。
 一言で切り捨ててしまえば、官僚的に事務処理するだけの勉強を教えるのが日本の教育になってしまっているということで、清水義範が書いた、これらの小説は、そのいびつな側面を切り取って、からかっている。・・・と、理屈を言ってしまったが、理屈抜きに面白い作品集。

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